2024年9月9日から始まる来週のドル円相場のトレードシナリオをまとめました。テクニカル分析を軸に、週足・日足・1時間足チャートから、短期・中期・長期のトレンドと相場環境を記載しています。来週の相場は、週足レベルの安値を切り下げられるかが焦点で、140.982円を下回る形で週足が確定すれば、長期的なトレンドも下降トレンドに転換することになります。
ここで記載しているトレードシナリオは、自身のトレード戦略とテクニカル分析の学習内容をアウトプットする目的で投稿しています。私自身は記載しているトレード戦略を元に取引を行いますが、ご自身の取引は自ら戦略を考えて自己責任で行ってください。当記事を参考にして取引を行って発生した損失などに関しては一切責任をおいません。また、許可なく記事の内容を複製・転載しないでください。
ドル円|週足のテクニカル分析
USDJPY(ドル円)の週足からテクニカル分析をしていきます。2024年9月6日時点のチャート形状では、長期的なトレンドは「上昇トレンド」です。高値と安値の位置関係から上昇トレンドの発生中とは言えますが、直近では長期的な上昇トレンドの安値である140.982円まで近づいてきました。
現状の下落圧力を考えると安値を更新し、長期的な上昇トレンドは下降トレンドに転換する可能性が高いと考えています。今週は先週の安値も更新し、陰線の実体もしっかりと残して確定しました。
ドル円|日足のテクニカル分析
USDJPY(ドル円)の日足テクニカル分析をしていきます。2024年9月6日時点のチャート形状では、中期的なトレンドは「下降トレンド」です。先週末の時点では、アダム&イブのダブルボトムを形成し、上昇トレンドへ転換する可能性が高いと考えましたが、週明けから火曜日に戻り高値を形成する流れとなったため柔軟に目線を変える必要がある相場でした。
しっかりとリバーサルを形成し、日足では今後この高値切り下げラインがトレンドラインとして意識される可能性が高いと考えています。また、直近の安値を抜けた後、金曜日の日足は比較的、陰線の実体が大きく確定したため、来週は今週試せなかった反発の起点となった141.684円のレートを試すことになるでしょう。また、力強く141.684円を抜けるのであれば、140.982円も来週の寄り付きから試すシナリオが現実身を帯びます。
ドル円|1時間足・4時間足のテクニカル分析
USDJPY(ドル円)の1時間足・4時間足のテクニカル分析をしていきます。2024年9月6日時点のチャート形状では、短期的なトレンドは「下降トレンド」です。
4時間足レベルでは、雇用統計の発表を受けて上下に髭が目立つ形となっていますが、高値と安値の位置関係から明確に下降トレンドの最中であることが分かります。また、日足で高値切り下げとなり、そこからの下落展開によって直近の上昇トレンドラインを下回る形となりました。これにより、高値切り下げラインとブレイクした上昇トレンドラインから「シンメトリカルトライアングル」の形成が完了したと考えています。
続いて1時間足を見てみましょう。
1時間足レベルでは雇用統計をきっかけに1時間足レベルの下降トレンドラインを一時的に抜けましたが、その後の下げで下降トレンドに回帰しました。上昇圧力によってはCforkの成立によって上昇トレンドに転換するシナリオも想定しましたが、上昇圧力を超える下落でしっかり打ち消しているため、週明けから売られる可能性が高いと考えています。
ドル円|来週のトレードシナリオ
最後に週足・日足・1時間足・4時間足のテクニカル分析から考えたトレード戦略を抜き出してまとめておきます。
時間軸 | トレード戦略 |
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長期(週足)ポジショントレード | 週足のトレンドに対するポジショントレードでは、基本的に売りを考えたい局面です。ただし、ショートポジションは高値で入るべきなので今から焦ってポジショントレードの時間軸でショートを検討することは現時点ではないと考えています。また、週足の上昇トレンドに対して順張りのロングも値ごろ感でエントリーしていいほど、下落圧力が弱くないです。したがって、特に週足レベルのポジショントレードに関しては込み入った分析や積極的なエントリーは不要と考えています。 |
中期(日足)スイングトレード | 日足レベルでは、戻り売りを積極的に考えたい局面です。日足レベルの戻り高値候補としては144.138円から143.437円の価格帯もしくは、日足の高値切り下げラインがトレンドラインとして機能する可能性が高いでしょう。 |
短期(1時間足~5分足)デイトレード・スキャルピング | 4時間足レベルでは、下降トレンドに対する順張りで積極的にショートを考えたいです。ただし、4時間足の下降トレンドでは、現在1つの下降スイングの中にあり、このまま続落と考えているため、1時間足以下の戻り高値で売りたいと考えています。4時間足レベルの下降トレンドの期待値としてはシンメトリカルトライアングルから137.681円です。 現状は4時間足の反発の起点となった安値で止まっているが、底固めというより、何とか耐えているといった印象を受けます。1時間足レベルでは戻り高値候補となりそうなレートで積極的にショートを検討したいです。先週末と同じ価格帯が意識されるのであれば、142.239円の価格帯、さらに戻るのであれば、142.984円の価格帯当たりのプライスアクションを確認してからエントリーを検討したいです。 |
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