2024年9月2日から始まる来週のドル円相場のトレードシナリオをまとめました。テクニカル分析を軸に、週足・日足・1時間足チャートから、短期・中期・長期のトレンドと相場環境を記載しています。来週の相場は、日足の中期トレンドが上昇トレンドに回帰するかがキーポイントで、基本的にはデイトレード・スキャルピングでロングポジションを軸に取引を考えています。
ここで記載しているトレードシナリオは、自身のトレード戦略とテクニカル分析の学習内容をアウトプットする目的で投稿しています。私自身は記載しているトレード戦略を元に取引を行いますが、ご自身の取引は自ら戦略を考えて自己責任で行ってください。当記事を参考にして取引を行って発生した損失などに関しては一切責任をおいません。また、許可なく記事の内容を複製・転載しないでください。
ドル円|週足のテクニカル分析
USDJPY(ドル円)の週足からテクニカル分析をしていきます。2024年8月30日時点のチャート形状では、長期的なトレンドは「上昇トレンド」です。直近では、高値と安値を切り上げて、綺麗な上昇トレンドで推移しています。
ただし、直近の陽線より明らかにサイズ感の大きい大陰線を形成し、大規模な下落がありました。
週足の上昇スイングに対して、今回の週足レベルの下降スイングは陰線のサイズ感も大きく、ほぼ垂直に急落する形となったため、かなりの圧力の強い下落であったことが分かります。
しかしながら、週足の上昇トレンド自体は現状だと崩れてません。週足の急落は、最終的に下髭の長い陽線を付ける形で反発しており、上昇トレンドから転換するために下回らなければならない140.982円のレートをブレイクすることはできませんでした。
したがって、長期トレンドは崩れていません。週足の安値に近いポイントとなったため、基本的にはポジショントレードでロングポジションをエントリーしたい局面です。実際に、今週末に関しては、大きく買われる動きも確認されています。
とは言え、下髭を付けて、さらに上昇に転じる動きではなく、下髭部分を深く掘る局面もあったため、今ロングポジションをエントリーできていない状態であれば、ポジショントレードとしてロングポジションで飛び乗るのはリスクが高いです。再び下を目指す可能性も高いでしょう。
ドル円|日足のテクニカル分析
USDJPY(ドル円)の日足テクニカル分析をしていきます。2024年8月30日時点のチャート形状では、中期的なトレンドは「下降トレンド」です。
日足チャートでは、左側の上昇トレンドの安値を下回り、高値を切り下げるような展開も確認されている状況です。先週末は、ドル買いが進み、一旦はダブルボトムを形成しそうな雰囲気を見せていますが、スイングトレードではショートポジションをエントリーするチャンスがあれば、取引を検討していきたいと考えています。
具体的には、直近の高値切り下げポイントで、日足で売りのプライスアクション、もしくは1時間足で売りのプライスアクション・チャートパターンの形成を見て、スイングトレードでショートポジションを考えます。
日足の中期トレンドが上昇トレンドへと転換する場合には、今のダブルボトム(アダム&イブ ダブルボトム)の形成が完了し、かなり強い上昇シグナルとして意識されるでしょう。ダブルボトムが成立した場合には、期待値として154円台までの上昇が見込まれます。したがって、水色のボックスで示したショートポジションのターゲットを抜ける展開なら、1時間足~5分足で押し目買い、無理のない範囲で154円を目標に利益を伸ばしていく戦略も考えておくべきでしょう。個人的には、結局は中期・長期共に上昇トレンド回帰といった展開になるかと感じています。
ドル円|1時間足のテクニカル分析
USDJPY(ドル円)の1時間足のテクニカル分析をしていきます。2024年8月30日時点のチャート形状では、短期的なトレンドは「上昇トレンド」です。
少し中途半端な位置で先週末の1時間足が引けていますが、短期的なトレンド自体は上昇トレンドと言える状況になると考えています。直近では、勢いのある下げを複数回見せていましたが、週足の安値を更新することなく、1時間足では右肩下がりのチャネルを形成して、上昇トレンドの調整下げにも見える展開が先週の26日(水)まで見られていました。同日以降は、勢いこそないものの、ジリジリ上げては、半値以上戻して再上昇といった展開となっています。
ただし、週末には上げ方に変化が見られました。陽線のサイズが段階的に大きくなる形で下がったところで下髭で巻き返し、力強くレートを押し上げていることが分かります。週足の上昇トレンド、日足のダブルボトムしかもアダム&イブの形を踏まえると、週明けから力強く上昇していく展開を想定しておくべきでしょう。
147.327~147.523円のレートを背に乱高下する展開なら、1時間足~5分足ではチャートパターンを形成し、短期トレンドは下降トレンドに転換する可能性も考えておきたいところです。とりあえず、現状は短期トレンドが上昇トレンドですから、押し目候補となるレートも考えておきましょう。
現状の1時間足では、以下のレートが押し目候補として考えられます。
- 145.721円:下髭で巻き返し現在の高値まで急騰した価格帯
- 145.393円:直近の高値で①の下髭で巻き返した価格帯
- 145.060~144.743円:1時間足の上昇トレンド起点となったダブルボトムのネックライン
③のダブルボトムのネックラインについては、レートを絞るなら145.060円になりますが、②の高値から調整下げで下回ってからの上昇となっているため、ちょうど良い値幅になりそうなレートに水平線を引き、ある程度広くみています。
ドル円|来週のトレードシナリオ
最後に週足・日足・1時間足のテクニカル分析から考えたトレード戦略を抜き出してまとめておきます。
時間軸 | トレード戦略 |
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長期(週足)ポジショントレード | ポジショントレードに関しては、戻り高値を形成するような値動きが現状だと分からず、また上を試すにしても値幅が大きいため、ショートポジションは展開が変わっても検討しません。また、先に解説した通り、今からポジショントレードの時間軸でロングポジションをエントリーするには、許容する値幅が広いため見送りたいと考えています。 |
中期(日足)スイングトレード | スイングトレードを行う場合は、エントリー価格が「147.327円~147.523円」で損切り価格は「147.523円~」で5分から1時間足レベルでエントリーに至ったプライスアクション・チャートパターンの高値に設定、利食い水準はチャートパターンで見積もれない場合は週足の節目である「142.387円~140.982円」で一旦考えます。 147.327~147.523円を上へ抜けるシナリオでは、スイングトレードでショートポジションをエントリーを見送ります。また、デイトレード・スキャルピングでは、147.327~147.523円の価格帯に達するまで、押し目買いを積極的に検討したいと考えています。状況次第では、デイトレード・スキャルピングでエントリーしたロングポジションは、利益を伸ばすために持ち越す可能性もあります。いずれにせよ147.327~147.523円を力強く上へ抜けるなら、下手に逆張りせずに、素直についていく考えです。 |
短期(1時間足~5分足)デイトレード・スキャルピング | ドル買いはショートポジションの決済で、再びドル売りに戻る可能性はないのかということです。したがって、デイトレード・スキャルピングに関しても、基本的には147.327~147.523円を力強く抜けない限り、飛び乗らず、1時間足~5分足で押し目を形成する展開を待ってロングポジションをエントリーしたいと考えています。 1時間足~5分足のデイトレード・スキャルピングでは、基本的に押し目買いで考えています。147.327~147.523円のレートまで押し目買いを続けていき、そのまま力強く抜ける場合は、最大で日足でダブルボトムを形成し、154円までの上昇を見越してスイングトレードとしてポジションを持ち越しを検討するといった戦略です。 |
まずは、1時間足~5分足のデイトレード・スキャルピングで押し目買いが最初のトレード機会となると考えられます。本文では以下のレートが1時間足~5分足の押し目候補として予想しました。
- 145.721円:下髭で巻き返し現在の高値まで急騰した価格帯
- 145.393円:直近の高値で①の下髭で巻き返した価格帯
- 145.060~144.743円:1時間足の上昇トレンド起点となったダブルボトムのネックライン
以上、2024年9月2日からの来週のドル円トレードシナリオでした。
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