ドル円 来週のトレードシナリオ |2024年10月7日

テクニカル分析

2024年10月7日から始まる来週のドル円相場のトレードシナリオをまとめました。テクニカル分析を軸に、週足・日足・1時間足チャートから、短期・中期・長期のトレンドと相場環境を記載しています。長期的なトレンド自体は変わっていないものの、再び160円台に回帰する可能性を強く感じる上昇トレンドが日足以下の時間軸ではみられる1週間でした。魅力的なボラティリティを伴ってまま、今後の相場展開はどうなるのか詳しくみてみましょう。

注意

ここで記載しているトレードシナリオは、自身のトレード戦略とテクニカル分析の学習内容をアウトプットする目的で投稿しています。私自身は記載しているトレード戦略を元に取引を行いますが、ご自身の取引は自ら戦略を考えて自己責任で行ってください。当記事を参考にして取引を行って発生した損失などに関しては一切責任をおいません。また、許可なく記事の内容を複製・転載しないでください。

ドル円|週足のテクニカル分析

USDJPY(ドル円)の週足からテクニカル分析をしていきます。2024年10月4日時点のチャート形状では、長期的なトレンドは「下降トレンド」です。140.672円の安値を付けて以降、週足より下位の時間軸では、ドルが買われ、円安となり上昇トレンド形成しているドル円ですが、長期的なトレンドは崩れてません。

USDJPY 週足

直近で付けた安値140.672円は、左側の上昇トレンドで安値を切り上げる起点となった140.982円を下回る形で陰線の実体部分を確定させています。したがって、高値・安値切り上げの上昇トレンドから、高値切り上げ・安値切り下げとなったため、チャート形状としては、週足レベルだと下降トレンドの最初の波が終わり、戻り高値を作って高値を切り下げる展開を考えるのが自然な状況です。

USDJPY 週足

実際に、125円台は2015年6月から2016年8月まで約1年間続いた長期的な下降トレンドの起点となった高値もあります。さらに125円台までの大幅の下落が実現した場合、現在の週足以下の力強い上昇は、上昇トレンドへの回帰ではなく、ドル円のボラティリティが増加したに過ぎなかったと考えることもでき、これらの材料から125円台への下落も整合性がとれます。

USDJPY 週足

もちろん、先週の週足は大陽線で力強く引けているため、このまま上昇トレンドへ長期的なトレンドが回帰する可能性も考えておく必要があります。長期的なトレンドが上昇トレンドへと転換するには、週足の陽線実体が160.760円を上回って確定しなければなりません。この可能性も十分にありますが、より160.760円越えが現実味を帯びる判断材料としては、やはり151.477円の戻り高値候補での値動きが重要となるでしょう。週足で下降トレンドの転換を意識している市場参加者の心理としては、やはりセロリー通りに151.477円の価格帯で戻り高値を形成して、再び下降スイングが形成されることです。分かりやすい高値候補がある以上は、151.477円をしっかり陽線で抜ける展開があれば「160円を目指しているんだ」という認識につながると考えています。

USDJPY 月足

実は、160円というレートはドル円にとって1990年以降超えられなかった水準であり、前回は5年間続く下降トレンドの起点となっていました。同じく月足の節目だった145円を超える前も、直近では週足2本の大陰線を付けて調整局面を作った後、超えてくる形だったため今回の160円の節目で2週間以上も下げるという展開はごく自然な流れでした。ようするに、現在のドル円は上も下もどちらも納得のいく形ではある、何とも難しい場所にいます。

週足レベルでは、まず151.477円の価格帯に到達した場合の値動きを見てからポジショントレードを考えたい状況だと考えています。つまり、現在のレート(148.656円)から少なくとも2円は上昇する余地があることは、今後の相場が上下どちらでも言えることです。したがって、既に先週からロングポジションを持っている場合は持ち越し、151円あたりまで利を伸ばすこと考えつつ、新規でエントリーする場合は151.477円の価格帯を軸にブレイクアウト、強く高値を抑える展開であれば、ポジショントレードでは絶好の売り場としてショートを検討すべきでしょう。

ドル円|日足のテクニカル分析

USDJPY(ドル円)の日足テクニカル分析をしていきます。2024年10月4日時点のチャート形状では、中期的なトレンドは「上昇トレンド」です。日足チャートでは、自民党総裁選にてサプライズ的に石破氏の当選となったことで、市場予想で高市氏(同士は利上げに対して消極的な発言あった)を織り込み、円安相場から一転急落。しかしその後の石破氏を含む要人発言が、利上げに対して同じく消極的な発言もあり、市場のセンチメントを含めて力強いドル円の上昇局面を作る、きわめてボラティリティの高い波乱の1週間でした。

USDJPY 日足

日足レベルでは、3日の日足が陽線実体で146.853円を上回って確定したため、中期的なトレンドは上昇トレンドへと転換しました。週明けに関しては、調整局面となった際に146.853円の価格帯でレジサポ転換が確認される形で押し目として意識されやすいでしょう。週足レベルでは、下降トレンドであるものの、151.477円までの上昇余地がありましたが、日足レベルでは現在の上昇スイングがどこまで続く可能性があるのか考える必要があります。

USDJPY 日足

現在の日足の上昇スイングがどこまで続くかは、少し形が悪い逆三尊が唯一の判断材料となりそうです。9月16日の安値を中央安値とした逆三尊から、私のnote(Forex Trader’s Guide|トレードは「対応力」予想は「型」。)でもご紹介している期待値の見積もり方法で考えると、151円台までの上昇が見込めます。先に解説した週足レベルの戻り高値候補が151.477円なので、日足の展開としてもおおむね整合性が取れる印象です。

日足レベルでは、既にスイングトレードでロングポジションを持てている場合は、現状の上昇圧力が続く限り、少なくとも151円を目指して利益を伸ばすことができそうです。一方で、現時点でロングポジションを持っていない場合は、押し目候補として148.656円の価格帯で押し目を探してエントリーするといった立ち回りが考えられるでしょう。また、148.656円の価格帯を下回った場合には144.798円の価格帯が次の押し目候補として考えられます。また、151.477円を力強く抜けた場合は、そのまま160円を目指す展開も十分にあり得るでしょう。

ドル円|4時間足のテクニカル分析

USDJPY(ドル円)の4時間足のテクニカル分析をしていきます。2024年9月27日時点のチャート形状では、短期的なトレンドは「上昇トレンド」です。4時間足レベルでは、先週末のギリギリまで力強く上昇し、調整局面の下げも上昇局面と相対的にみてほとんど大きな値幅を下げていません。

USDJPY 4時間足

9月27日の145.786円の高値からの下げはかなりのインパクトがありましたが、結果としては4時間足レベルで逆三尊を形成する形で反転、力強い上昇トレンドを描いています。綺麗な上昇スイングで上がっており、かなりの上昇圧力をもって推移しているため、基本的には下がってきたところで買いです。

USDJPY 4時間足

ただし、調整局面では大きな値幅を下げる展開が上昇スイングが続く限りは見られないため、1時間足以下でプライスアクションないしはチャートパターン、例えば5分足で右肩下がりのフラッグなどを形成した場合にはロングを検討したいと思います。また、現在の4時間足のチャート形状で、どこまでの上昇が期待値として見積もれるか、日足と同様に逆三尊を形成しているため、ある程度のレートを算出してみましょう。

USDJPY 4時間足

日足と比べて少し値動きが荒い部分があるため、精度は落ちますがおおむね4時間足でも現在の上昇トレンドで151円台は試せる形となっています。先週末の最終レートが148円台になりますから、十分に上値までの値幅が残っているため、やはり押し目らいしい値動きでは積極的にロングを検討したいです。

4時間足レベルのデイトレードでは、まだ上値の伸びしろがあり、上昇圧力が強いことから押し目買いを週明けの相場では検討したい局面です。直近の値動きでは、あまり深い押し目が期待できないため、1時間足以下でチャートパターンやプライスアクションを見てエントリーしたいと考えています。また、チャートパターンやプライスアクションの形成がなく、あるいはダマしとなって値幅を伴った調整をするのであれば、押し目候補として147.144円・146.334円・145.786円の価格帯に注目して立ち回りたいです。

ドル円|来週のトレードシナリオ 

最後に週足・日足・1時間足のテクニカル分析から考えたトレード戦略を抜き出してまとめておきます。

時間軸トレード戦略
長期(週足)ポジショントレード週足レベルでは、まず151.477円の価格帯に到達した場合の値動きを見てからポジショントレードを考えたい状況だと考えています。つまり、現在のレート(148.656円)から少なくとも2円は上昇する余地があることは、今後の相場が上下どちらでも言えることです。したがって、既に先週からロングポジションを持っている場合は持ち越し、151円あたりまで利を伸ばすこと考えつつ、新規でエントリーする場合は151.477円の価格帯を軸にブレイクアウト、強く高値を抑える展開であれば、ポジショントレードでは絶好の売り場としてショートを検討すべきでしょう。
中期(日足)スイングトレード日足レベルでは、既にスイングトレードでロングポジションを持てている場合は、現状の上昇圧力が続く限り、少なくとも151円を目指して利益を伸ばすことができそうです。一方で、現時点でロングポジションを持っていない場合は、押し目候補として148.656円の価格帯で押し目を探してエントリーするといった立ち回りが考えられるでしょう。また、148.656円の価格帯を下回った場合には144.798円の価格帯が次の押し目候補として考えられます。また、151.477円を力強く抜けた場合は、そのまま160円を目指す展開も十分にあり得るでしょう。
短期(1時間足~5分足)デイトレード・スキャルピング4時間足レベルのデイトレードでは、まだ上値の伸びしろがあり、上昇圧力が強いことから押し目買いを週明けの相場では検討したい局面です。直近の値動きでは、あまり深い押し目が期待できないため、1時間足以下でチャートパターンやプライスアクションを見てエントリーしたいと考えています。また、チャートパターンやプライスアクションの形成がなく、あるいはダマしとなって値幅を伴った調整をするのであれば、押し目候補として147.144円・146.334円・145.786円の価格帯に注目して立ち回りたいです。
USDJPY 来週のトレード戦略
この記事を書いた人

FX・仮想通貨に関する専門とするWebライターです。海外FX歴6年の現役トレーダーでもあります。自身のアウトプットも兼ねて当サイト「TRADERS CAVE」を運営中。相場相場分析や、海外FX業者の紹介など大手メディア・証券会社のオウンドメディア多く寄稿しています。

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