ドル円 来週のトレードシナリオ |2024年9月30日

テクニカル分析

2024年9月30日から始まる来週のドル円相場のトレードシナリオをまとめました。テクニカル分析を軸に、週足・日足・1時間足チャートから、短期・中期・長期のトレンドと相場環境を記載しています。週足レベルでは下降トレンドへの転換が確認され、週末には高値圏から急落しました。長期的な目線は明確な状況ですが、ドル円のボラティリティは不規則で、中期・短期の相場は乱高下となる可能性が高いです。

注意

ここで記載しているトレードシナリオは、自身のトレード戦略とテクニカル分析の学習内容をアウトプットする目的で投稿しています。私自身は記載しているトレード戦略を元に取引を行いますが、ご自身の取引は自ら戦略を考えて自己責任で行ってください。当記事を参考にして取引を行って発生した損失などに関しては一切責任をおいません。また、許可なく記事の内容を複製・転載しないでください。

ドル円|週足のテクニカル分析

USDJPY(ドル円)の週足からテクニカル分析をしていきます。2024年9月27日時点のチャート形状では、長期的なトレンドは「下降トレンド」です。週足レベルでは、長期的な上昇トレンドの安値140.982円を下回る形で陰線の実体を形成しているため、週足レベルでは下降トレンドは下降トレンドです。

USDJPY 週足

先週に関しては、短期足で上昇トレンドが発生し、円安方向に進んでいました。テクニカル上では、1時間足レベルでは逆三尊を形成し、力強く上昇していたものの、週末の自民党総裁選で市場は高市氏が次期総裁となり、利上げに対して反対派だったことを加味して、円安方向に市場は織り込んでいました。しかし、自民党総裁は石破氏となり、同氏は金融所得税の増税や経済に対して疎いといったイメージから、ドル円・日経平均株価はともに急落しています。

週足は下降トレンドに転換したと見ているため、基本的にはポジショントレードでショートを検討したい場面です。ただし、先週末の急落によってエントリーが難しくなっています。週足の戻り高値候補として146.976円・148.859円・151.519円を考えていますが、急落したものの、何れのレートにも到達していないため、ポジショントレードのエントリーは見送っている状況です。また、いずれかのレートで戻り高値を形成し、再度141.081円を下回る場合には、ヘッド&ショルダー(三尊天井)が成立し、週足レベルの下降スイングとしては125.586円の価格帯までの下落を想定しています。

ドル円|日足のテクニカル分析

USDJPY(ドル円)の日足テクニカル分析をしていきます。2024年9月27日時点のチャート形状では、中期的なトレンドは「下降トレンド」です。1時間足・4時間足では上昇トレンドへ転換する動きも見られましたが、日足で振り返ると、1週間の流れは下降トレンドの渦中にあったことが分かります。先週の段階では、日足の高値切り下げラインが意識される可能性が高いと考えましたが、2日ほどのレンジを形成し、最終的な上へ抜けました。しかし、実際に高値切り下げラインを抜けた後の上昇圧力は限定的で、週末には再び高値切り下げラインの直下に戻ってきています。

USDJPY 日足

急落したものの、チャート形状から期待値を見積もれるようなパターンは現時点で形成されていません。したがって、週明けから下がるにしても140.593円ぐらいの価格帯もしくはその前に大きい反発があると考えています。一方で、140.593円をこのまま抜けた場合には、形こそ不細工ですが、4時間足でもヘッド&ショルダー(三尊天井)の形が見えてきます。ヘッド&ショルダーを形成した場合、4時間足の下げ期待値としては、125円台までの下落が見積もれ、日足のシナリオとも整合性も取れるため気が抜けません。

日足レベルでは高値圏からの下げが速度感もあって良いパフォーマンスが期待できる状態です。1時間足・4時間足でショートポジションを持っている状態で、日足の高値圏で売りのプライスアクションを形成するなら、素直にスイングトレードとして持ち越して行きたい局面です。また、日足レベルでも先週末の急落はしっかり大陰線かつ上髭も長いため、ひとまずは144.722円から144.107円の価格帯が強い抵抗帯として週明けは機能すると予想されます。したがって、同価格帯では積極的にショートを狙っていきたいです。

ドル円|4時間足のテクニカル分析

USDJPY(ドル円)の4時間足のテクニカル分析をしていきます。2024年9月27日時点のチャート形状では、短期的なトレンドは「下降トレンド」です。4時間足レベルでは、週末の急落によって143.173円を下回って陰線実体を形成したため下降トレンドに転換しました。現時点で4時間足レベルで戻り高値の形成が確認されていないため、週明けの相場は戻り売りを検討したい局面です。

USDJPY 4時間足

4時間足を振り返ると、やはり大陰線のサイズ感が目を引きます。この4時間足の大陰線一本で、4時間足が14本、56時間かけて上昇した値幅を打ち消しました。時間と値幅の概念で考えるのであれば、下げの速度は直近の上昇に対して56倍の早さと言えます。先週は大陽線も多くみられ、かなり強い相場でしたが、それを上回る下げが見られている以上、安易にロングを検討すべきではないと考えています。

4時間足レベルでは、戻り高値候補として143.173円・144.256円・145.462円を予想しています。このまま垂直に下げる可能性もありますが、その場合は1時間足以下でパターン形成・プライスアクションをみて、細かくショートを狙っていきたいです。いずれにせよ、上げる可能性もゼロではありませんが、現状の値動きでロングはしません。基本的には、デイトレード・スキャルピングでもショートを検討します。

ドル円|来週のトレードシナリオ 

最後に週足・日足・1時間足のテクニカル分析から考えたトレード戦略を抜き出してまとめておきます。

時間軸トレード戦略
長期(週足)ポジショントレード週足は下降トレンドに転換したと見ているため、基本的にはポジショントレードでショートを検討したい場面です。ただし、先週末の急落によってエントリーが難しくなっています。週足の戻り高値候補として146.976円・148.859円・151.519円を考えていますが、急落したものの、何れのレートにも到達していないため、ポジショントレードのエントリーは見送っている状況です。また、いずれかのレートで戻り高値を形成し、再度141.081円を下回る場合には、ヘッド&ショルダー(三尊天井)が成立し、週足レベルの下降スイングとしては125.586円の価格帯までの下落を想定しています。
中期(日足)スイングトレード日足レベルでは高値圏からの下げが速度感もあって良いパフォーマンスが期待できる状態です。1時間足・4時間足でショートポジションを持っている状態で、日足の高値圏で売りのプライスアクションを形成するなら、素直にスイングトレードとして持ち越して行きたい局面です。また、日足レベルでも先週末の急落はしっかり大陰線かつ上髭も長いため、ひとまずは144.722円から144.107円の価格帯が強い抵抗帯として週明けは機能すると予想されます。したがって、同価格帯では積極的にショートを狙っていきたいです。
短期(1時間足~5分足)デイトレード・スキャルピング4時間足レベルでは、戻り高値候補として143.173円・144.256円・145.462円を予想しています。このまま垂直に下げる可能性もありますが、その場合は1時間足以下でパターン形成・プライスアクションをみて、細かくショートを狙っていきたいです。いずれにせよ、上げる可能性もゼロではありませんが、現状の値動きでロングはしません。基本的には、デイトレード・スキャルピングでもショートを検討します。
USDJPY 来週のトレード戦略
この記事を書いた人

FX・仮想通貨に関する専門とするWebライターです。海外FX歴6年の現役トレーダーでもあります。自身のアウトプットも兼ねて当サイト「TRADERS CAVE」を運営中。相場相場分析や、海外FX業者の紹介など大手メディア・証券会社のオウンドメディア多く寄稿しています。

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