1時間足、日足など複数の時間軸でチャートを見る「MTF(マルチタイムフレーム)分析」。
単一の時間軸だけでなく、相場全体の流れを見る分析術です。
「移動平均線を長期・中期・短期で表示している」
「日足でレジサポラインを使った逆張り」
「長期足のトレンドに対して順張り」
こんな感じでMTF分析を出来ていると思ってますか?
煽(あお)る感じでごめんなさい。
私自身も最初は、移動平均線を表示してMTF分析が出来ていると勘違いしてました・・・。
でも、実際には出来ておらず、予想とかも当たらないんですよね。
今回はMTF分析の本質をシンプルに解説。
前回の無料テクニカル講座「ローソク足」と組み合わせれば、ダマしも減らせて有用です。
【無料テクニカル講座】 ローソク足の基本を解説!相場を読む為の本質。
MTF分析の使い方は3つのルールを使う
①長期足からチャートを分析する
②長期足ほど重視してシナリオを組み立てる
③トレンド・レンジだけでなく進行状況も見る
じゃあ、MTF分析ってどうやるの?
上記3つのルールで、複数の時間軸でチャートを見ます。
長期足って?こんな疑問もあると思います。
まずは、長期足~短期足までコチラの分類で見ていきましょう。
【長期足】月足・週足
【中期足】日足
【短期足】4時間足・1時間足以下
もちろん、12時間足とか3日足もあります。
見る時間足が多すぎても、情報過多で混乱の原因に。
ちなみに、私自身は仮想通貨チャートに関しては12時間足・8時間足・2時間足を追加します。(市場に応じて特性があるからです。)
とは言え、まずは基本形に慣れておきましょう。
細かい小技は、今後の無料テクニカル講座で発信予定です。
各ルールを分かりやすく解説します。
もし、似たようなルールでMTF分析出来てるなら読み飛ばしOKです。
長期足からチャートを分析する
MTF分析で重要なポイント「長期足からチャートを分析する」です。
必ず、月足→週足→日足とチャート分析は行いましょう。
理由はシンプルに、長期足ほど重要だからです。
例えば、日足は24時間で1本のローソク足になります。
見方を変えれば、1時間足が24本です。
単純に、長期足ほど見てるトレーダー・投資家は多くなります。
ちなみに、私のテクニカル分析記事を読むと、必ず月足から環境認識。
大きな流れを見て、小さな流れを見るといった感じです。
長期足ほど重視してシナリオを組み立てる
長期足を重視してシナリオを組み立てるのが重要です。
レジスタンスライン・サポートラインの「節目」は基本的には長期足ほど意識されやすい。
なぜ、長期足の節目が重要なのか?
シンプルに長く相場で意識されている事実があるからです。
例えば、水平線を引くときは「2回以上は価格が反応したポイント」とかにに引きますよね?
- 少なくとも2日はサポートされたライン
- 少なくとも2時間はサポートされたライン
2時間より、2日見られた値動きの方が信憑性ありますよね?
仮に月足なら、年間レベルで見られた値動きです。
過去10年間下抜けしないサポートライン・・・これなら絶好の買いポイントでしょう?
トレンド・レンジだけでなく進行状況も見る
おそらく、出来てない人が多いのがコレ。
「トレンド・レンジだけ」をMTF分析で見ていませんか?
「日足が上昇トレンドだから、買い戦略のデイトレードをしよう」とか。
「週足のサポートラインだから、ここで買おう」とかですね。
もし、その時が日足の上昇トレンド転換、週足サポート割れなら?
→ボロ負けですね。
トレンド・レンジの細かい部分も分析しましょう。
トレンドやレンジが終わるタイミングを知らないと、大損する原因になります。
具体例を上げると「アップルショック」ですね。
アップルショックは、MTF分析を習得するだけで、実は爆益チャンスでした。
MTF分析で振り返ると・・・
→ 長期足は下にネックラインを控えるチャートパターン
→中期足は絶好の売り場
といった感じで、そもそもが売り目線の展開だったんですよね。
私のトレードスタイル、年に数回の超スイングトレードはこういった場面でエントリーです。
数か月は平気で放置できるので、その間に別の事できますからね。
もちろん、損切りはシビアにやってますよ。
勝率60~70%ぐらいの凡人トレーダーですから。
【具体例】MTF分析を実践してみましょう
ちょうど良いのでアップルショックの相場をMTF分析してみましょう。
実践に近い形で細かく解説いれます。
(私の思考回路を盗んで下さい)
実際にドル円チャートを振り返って下さいね。
私が使っているのはFBSのスタンダード口座なので、同じチャート推奨です。
(FBSの口座開設はコチラ)←入金とか取引はご自由に、チャートは無料で見れますからね。
✓MTF分析の流れ
月足→週足→日足→4時間足→1時間足
これで見ていきます。
実際にエントリ-ポイントが近づくと、1時間足以下も分析します。
各時間軸の分析方法は同じ。
見ていく時間軸が違い、長期足に優先順位を振るだけです。
ドル円チャートで「アップルショックをMTF分析」
ドル円チャートを使って解説しますね。
アップルショックが発生したのは2019年1月3日、一瞬で500pipsの大暴落です。
とは言え、月足で見ると過去最大の下げではありません。
(この時点で、ある程度は予想できた自体だと考えられますね。)
アップルショックは買いポジションを持っていれば大損失。
月足をざっくり見ても、買い時ではない印象です。
本来の買い時は「過去の価格より割安な時」ですね?
月足を見ると別に、割安ってわけでもない。
少し月足をズームイン。
そもそも売り場だったと確認しておきましょう。
何度も売られてきた水準が月足で分かります。
上髭で何度も高値が止まっていますね。
仮に買うとしても、月足の安値はさらに下。
アップルショックの下げ止まりは、実は超分かりやすい安値です。
週足に落としてみましょう。
月足では、アップルショック前に売り場があったよね?って展開でした。
ようするにアップルショックが終わるまで、買い場としては分析できません。
週足では、「絶対に買うのはあり得ない」といった感じ。
チャートを見た通り、2週連続で続落の陰線でガッツリ実態部分も残しています。
アップルショックは予測不可能な急落ではなく、暴落ですね。
ここまで月足、週足とMTF分析してきました。
次は日足で、トレードの具体的な判断をしていきましょう。
結構わかりやすい形ですね。
サポートライン、高値をおさえるレジスタンスラインが明確に引けます。
ラインを複合して考察すると、「三角持ち合い」が見えるといった感じ。
じゃあトレードは、三角持ち合いの抜ける方向へ検討します。
4時間足でポジションをエントリー判断します。
実際には、超パーフェクトな高値で売りたいので5分足、1分足も高値水準で見るかもです。
(タイミング次第ですね。チャート見れる時間とかもあるので)
赤枠部分に注目すると、売り圧力の変化が分析できます。
短時間で落としやすく変化している形です。
対して、買い圧力は最終的には下髭で巻き返す力も消えております。
今回のドル円チャートだと、三角持ち合い抜けてからエントリーもできそうです。
ローソク足で圧力の変化が分析できないなら、第一回の講座を見直しましょう。
順番に覚えないと役に立たないです。
【無料テクニカル講座】 ローソク足の基本を解説!相場を読む為の本質。
僕の場合は、三角持ち合いの上限で上髭を確認してから売りますね。
この時の売りなら、謙虚に利食いしても約500pipsの利益。
3週間はポジション持ったまま放置できるので効率良いトレードです。
【MTF分析の誤解】コレをやるから「ダマしに翻弄される」
- 複数の移動平均線だけで判断
- オシレーターのみで逆張り
- チャートパターンによる偏見
これを実践するのは、人によってはOKかもです。
とは言え、MTF分析としてやってるなら完全アウト。
本質的に重要なのは「リアルな値動き=ローソク足チャート」です。
インジケーターなら平均値、チャートパターンはローソク足が何本か合って初めて形成します。
ようするに、ローソク足チャートが最速。
あとは後発の分析です。
ダマしを避けて、ワントレードで大きく利益を出すなら「まずはシンプルなチャートだけで分析」の習慣を付けましょう。
色々試したけど、私はこれが一番の近道だと思います。
【無料テクニカル講座】MTF分析の徹底解説 まとめ
今回は「【無料テクニカル講座】「MTF(マルチタイムフレーム)分析」を習得!時間軸で見る相場本質。」のテーマでした。
MTF分析は複数の時間軸で相場を見る分析術です。
極論は、lesson1のローソク足とMTF分析だけでもトレード知識としては十分だと思います。
あとは、チャートをひたすら研究しつつ、小技でチャートパターンとか理論で小ネタを増やすイメージです。
今回も動画解説を用意したので、記事を読破したら見てください。
より細かい、私のMTF分析による思考回路を盗めるかと。
この記事からの限定公開です。
SNSとかで共有するのはご遠慮下さい。
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