多くのメディアで語られる、FXで初心者が誤解する言葉。
- 低レバレッジの方が初心者には安心
- 1000通貨でコツコツ儲ける
- 億トレーダーが使う最強の手法を無料で教えます
これらは全て「間違い」です。自信を持って断言できます。今回は、初心者が間違った捉え方をする【レバレッジ・1000通貨・手法】3つのキーワードを詳しくお話ししていきます。
10倍のレバレッジ口座より100倍のレバレッジの方がリスクは少なく、1000通貨でコツコツは現実的ではなく、億トレーダーの手法を学んだところで勝てません。
高いレバレッジ口座の方が良い理由
レバレッジ888倍や1000倍の海外口座、国内が25倍規制の日本においては差が大きくリスキーに思えます。しかし、本来FXのメリットはレバレッジを使った取引にあります。
FXは証拠金を担保に、上がるか下がるかのポジションを保有して差益を儲けるもの。つまり、ポジションを持つ=利益か損失を生むチケットを借りるという事。
例えば、いくらかお金を預け、その代りとしてお金の入った箱を貰えるとしましょう。中身は箱を開くアナタの物になりますが、当たりなら1000円、ハズレなら預けたお金は返金されません。
- 1000円を預けて箱を貰う
- 100円を預けて箱を貰う
いったいどちらがリスクが大きいでしょうか?
当然ですが、前者の「1000円を預けて箱を貰う」ですよね。
どちらも期待値は等しいのに、担保として預ける金額によってリスクの大小をアナタは考えました。FXのレバレッジも同じです。同じロット数(1万通貨、10万通貨)をエントリーするのにレバレッジが高い方が良いです。
なぜなら、高いレバレッジ口座の方が必要な金額、最悪の場合に全て溶かしても必要なもとでが少なく済むからです。
海外口座では借金のリスクがない
「海外口座」と聞くと、アレルギー的に抵抗を感じる人も多いでしょう。
しかし、888倍や1000倍といった高いレバレッジ口座は国内では開設できません。海外口座について何ら知識を持たいない初心者からすれば、分からないから止めておこうとなってしまいます。
- メジャーな海外口座では、日本向けサイトがある
- 多くの海外口座では、「借金のリスクがない」
この事実を知れば、正直なところ作らない理由がありません。
日本向けにサービスを展開している海外口座は多く、サポートも日本人スタッフが行っていたりするのも珍しくありません。
なにより、取引で大損をしても「借金のリスク」がないのは最大のメリット。
国内口座では、証拠金維持率が規定を下回り、強制ロスカットとなった場合に「追証の支払い義務」が発生することがあります。これは、実質の借金と言えるでしょう。
海外口座では、強制ロスカットとなっても「ゼロカット」によって預けた証拠金以上のお金を請求しないのが多い。
私を含む全てのトレーダーは、自身の失敗によって「証拠金を全て溶かす」リスクが少なからず背中に付いて回ります。
そういった意味合いも含めて、私自身は海外業者のXMtradingでトレードをしています。
他にも理由はあるのですが、また別の機会に詳しく。
1000通貨でコツコツと「儲ける」の非現実的
1000通貨の国内口座は少額で始められる事もあり、国内口座に置いては高い人気を得ています。
しかし、レバレッジの話を読んで察しの良いアナタならお分かりでしょうか?
レバレッジ規制のある日本において、少額で取引をして貰うにはポジションサイズを、小さくするしかない。
この事実はちょっと考えれば見えて来る部分です。「少額でコツコツ」この日本人ウケしそうな言葉。そのコツコツこそが、非現実的。
ポジション当たりの通貨単位が小さければ小さいほど「利益」も小さくなります。ドル円をベースにして具体的に説明しましょう。
- 1000通貨単位のエントリーで10pipsの値幅「100円の利益」
- 1万通貨単位のエイントリーで10pipsの値幅「1000円の利益」
その差は「10分の1」。まったく同じトレードをしても1万円稼ぐのに、1000通貨では100回の勝ちトレードを重ねなければならず、1万通貨では10回で達成できてしまいます。
売り文句と同じく初心者にこれを要求できますか?当然、ほぼ不可能、負け数が重なり取り返すのに200回、300回と必要な勝ちトレードが増えていくのが容易に想像できます。
あくまでコツコツだし、一年で数千円増えていれば良いと思うなら、積み立て投資しつつ本業に専念した方が良いと言うのが個人的な意見です。
手法では勝てない、生き残れない
冒頭でも少し触れた億トレーダーの手法。これを学んだところでFXで勝てない。
平日24時間、仮想通貨であれば1年365日動く市場の中、絶対的に作用する手法など存在しません。
あえて手法の言葉を肯定するなら、その本質的な仕組みを理解する必要性があります。何故、その手法で某トレーダーが勝てているのか?その理由を研究し、優位性を見いだせた相場環境で使うなら有用と言えるでしょう。
しかしながら、同じ手法をつかっても考案者と同じレベルで利益を掴みとるのは不可能。
- 同じ相場感、同じ目線で考える必要がある
- トレーダーもとい、一個人の思考回路を完全再現するのは不可能
なぜなら、上記の理由が明確にあるから。ミラートレードも私はお勧めしません。
エントリーの理由とイグジッドの理由その全てを理解しなければ、スキルにも昇華しない、再現性もない結論に至ります。
定番の法則や理論は、大衆が意識するので私自身も分析で加味しますが、人気の手法を使ってエントリーはしません。
手法そのものを否定する訳ではありませんが、手法の使い手を演じ切るのは不可能と理解した方が私は良いと思っています。
詐欺紛いのFX手法や講師が多すぎて混乱する
様々な媒体で「手法」や「トレーダー育成」の教材が存在している現在。
もちろん、一人前のトレーダーになるため有効活用するのは大いにアリだと私も思います。しかしながら、一度疑いの眼差しを向けると全てが胡散臭く見えてしまう(当サイトもそうですが)
ネットリテラシーが重要視される現代において、「真っ当なFX教材」を見つけるコツは誰もが知るべき事かもしれません。
余談ですが、私なりのコツをお伝えします。
- テクニカル分析においてシグナルではなく、事実を語っている事
- ○○年の経験で信頼性を得ようとしていない
- 負けの反省が自己の原因に基づいており、それを言える
この3つの条件を満たしている、FX教材や講師は個人的に好印象に思えます。ちょっと偉そうですが、実際に見聞きして圧倒されるレベルの高さを持っているのは事実です。
例えばテクニカル分析で、「○○の法則で買いシグナルですのでエントリー」と語るのではなく、例えば「ここまでの値動きは、このサイクルで動いていて・・・」と実際のチャートで明確に理由は語れる講師。
○○年の間で数百億稼いだ元ディーラーの手法は私的には完全にアウト、事実だとしても凡人に理解できると思えませんし、それだけの実力なら前述したような、論理的で万人が理解できる分析力を持っているはず。
負けの理由を他者の責任にするのはトレーダーとして本末転倒、全てが自己責任の相場において自身の欠陥を認め、修正できない。
絶えず新しい発見のあるFXの世界で、自身をアップデートできないのは不味い。
初心者の誤解を解き、間違いを正す教材、講師でそれが出来ていないのは信頼度は落ちてしまいます。
まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございます。
考えてみれば分かる事を文章として書きだしてみると、意外と見落としていた事実が見えて来るはず。FXはお金が絡む分、どうしても貪欲で視野も狭まり易いです。
私自身、トレーダーとして成長過程で現状にも満足していません。
自身の成長に対しては貪欲に。
100%言い切れるほど理解できた事のみ、共有していきます。初心者が大体一度は抱える疑問や誤解、それを紐解くのに役立てたなら嬉しいです。
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