【FX チャートパターン】ダブルボトムのダマシを回避する方法

トレーダー向け

定番のチャートパターン「ダブルボトム」。

いわゆる買いシグナルとして、FX初心者から上級者まで知る鉄板パターンです。

しかし、実際のチャートでは「だまし」や「派生形」が頻繁に見られます。

トレードで生かせる、どこよりも詳しいダブルボトムの解説を届けましょう。

✔【音声解説】ダブルボトムのダマシを回避する方法

【FX チャートパターン】ダブルボトムとは?

チャートパターン「ダブルボトム」

ダブルボトムは、アルファベットの「W」の形をしたチャートパターンです。

  • 下降トレンドが継続的に発生中
  • 同じ領域の底値(安値)を2回形成
  • 下降トレンドから上昇トレンドへ

概要は上記の通りです。

下降トレンド中に、同じ安値を2度付けて上昇トレンドに転換するのがダブルボトム。

最初にお伝えした「W」の形と、上昇のサインとしてFXで最もポピュラーな型と言えるでしょう。

ダブルボトムが形成される理由

ダブルボトムの構造

ダブルボトムが形成される理由は、底値を認識するトレーダーの中で意見の合わない状況が作られるからです。

  • 下降トレンドが継続すると思っているトレーダー
  • ここは流石に割れない、転換するだろうと思っているトレーダー

つまり、1回目では「下げてもここまで」「長期の上昇トレンドの押し目」と一旦は買われる価格帯だという共通認識が安値を形成する。

2回目ではボトム(底値)として、トレーダーに認識される為の「底値を確認する動き」となる事が多い。

ようするに、1回目2回目と試して割れない価格なら、底値として意識されダブルボトム形成→転換といった流れ。

ダブルボトムは、相場の大きな節目で形成される事が多い。

例えば、こんな感じ。

  • 長期足のレジサポ
  • 長期足の四本値
  • 直近のトレンド高安

基本的には、直前のトレンドを示す重要な価格でダブルボトムは形成されやすいです。

日足レベルで下降トレンドが発生していれば、週足の安値など「トレンドが見える時間足より大きな時間足」で形成されやすいと覚えておこう。

ダブルボトムを否定?「だまし」を予期せよ。

ダブルボトムが乱立

ダブルボトムも他のチャートパターンと同じく「ダマシ」が存在します。

定番のパターンだからこそ、ダマシとなりやすいイメージ。

ダブルボトムのダマシを回避するには、以下の条件をチャートに当てはめると大きく改善できる。

  • 直前のトレンド
  • 大陰線の後
  • インサイドのプライスアクション

基礎的な部分だと、下降トレンドが発生していないのに「ダブルボトム」と見てしまう失敗例。

継続的に下降トレンドが見られていなければ、ダブルボトムの優位性は相当小さいと覚えておきましょう。

ダブルボトムがダマシとなりやすいパターンを3つ解説します。

直前のトレンドで、ダブルボトムを判断

直前のトレンドとダブルボトム

✔直前まで下降トレンド
✔下降ウェッジが理想
✔ウェッジ上限でサポート

3つの条件が揃っているダブルボトムを見るとダマシの頻度は減らせます。

冒頭でも「下降トレンドが継続的に発生中」がダブルボトムの成立条件だと言いました。

理想としては、下降トレンドの継続が「下降ウェッジ」と共に確認できる事。
私自身も大好きなパターン。

下降ウェッジは、下降トレンドが継続するも安値の更新幅が小さくなる現象です。

つまり、売り勢力の弱まりが発生しており、ダブルボトムが発生する高確率で転換しやすいと言えます。(売り→買いへの相場の移行が分かりやすい)

更に言えば、ウェッジの上限のトレンドラインをリテスト(抜けた確認)がチャートで分かると◎。
一旦そのラインで反発されると、売り手は転換を強く認識できます。

大陰線の後は、ダブルボトムが成立しにくい

大陰線後のダブルボトム

大陰線の直後にダブルボトムが見えてもダマシになりやすい。

なぜなら、大陰線は「強い売り」を表すからです。

例えば、大陰線もしくは、陰線の連続(スラストダウン)が見られた後の戻しを見てみましょう。
大陰線が価格を下げた値幅と、価格を上げた陽線の本数を比較します。

上記の画像では陰線4本の下落幅に対して、陽線は5本以上形成しても半分しか戻せていません。

つまり、相場は売りの勢力が強く、ダブルボトムを転換のサインとして意識していないという事です。

なので、大陰線の後はダブルボトムはダマシになりやすい。といったお話です。

インサイドの後はレンジ相場の可能性が高い

週足でインサイド

インサイドは、1本のローソク足の中で値動きが推移するレンジ相場入りのプライスアクションです。

つまり、レンジの中でダブルボトムの「W」が見えても転換点として意識されないという事。

実際に、週足のインサイド部分を日足で見てみましょう。

インサイド後のダブルボトム

レンジ相場内では、そもそも価格に方向感がないので単なる「W」の形としか見られない場合が多いです。

これが分かっているとレンジ相場で上手くスキャルピングも出来たりしますよね。

まとめ 

今回は「【FX チャートパターン】ダブルボトムのダマシを回避する方法」のテーマでした。

この記事をまとめると
✔ダブルボトムは定番の転換チャートパターン
✔定番だからこそ、ダマシは多い
✔前提環境をみればダマシは減る

初心者向けのチャートパターンである「ダブルボトム」について解説しました。

構造としてはシンプルですが、チャートを細かく分析するだけで見え方は変わってきます。

一度、チャートで今回の内容を照らし合わせて見てください。


      
この記事を書いた人

FX・仮想通貨に関する専門とするWebライターです。海外FX歴6年の現役トレーダーでもあります。自身のアウトプットも兼ねて当サイト「TRADERS CAVE」を運営中。相場相場分析や、海外FX業者の紹介など大手メディア・証券会社のオウンドメディア多く寄稿しています。

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